ライナーノーツ(小説の思い入れ)  (2013/3~4月記入:あらためて作品解説)
(2015/4/20 「泳ぐ女」のサイトの部分に追加※下の方です)
私の作品に付き合ってくださって、いつもありがとうございます。しかし沢山ありますね。
自分自身がCDについているライナーノーツを読むのが好きなのもあり、それぞれの小説への解説を書きました。
小説というよりは歌詞を書き連ねているような、いつもそんな感覚で書いています。
リニューアル最中ちょっと時間がなくて、全部を載せきれていないのですが、いずれ全作品の解説にしたいと思っています。

頂いたお名前リストはこちら
もっと、いつも(2012/2/15 開始)

近づきたいんだけど、うまくそれを表現できない… という、じれったーい感情をモエモエに書きたいと思ってます。
恋愛の始まりって、どうでもいいような事にすごいドキドキしたり、挙動不審な行動をとってしまったりしちゃいますよねえ。そういう初々しさが出たらいいなあと思います。 男の子がちょっと不良っていうのも書いてみたかった。

しかし今日び、不良っていうのも難しいですね。結局普通にイチャイチャしちゃっている気がします。(2015/4加筆)

連載中 ベイビィ★アイラブユー
[オレ様金持ち御曹司・高校生・同級生・天然少女萌え~]

私の耳元でセイちゃんの小さい声がした。
その声で、みんなにアイドル扱いされてる学校でのセイちゃんを急に思い出す。
客観的に見ても確かにカッコいいと思う男の子が、今私の体を触っている。
みんなの憧れてるあの唇とか、手が……。


一度とってつけたような王道モノを書いてみたかったというのがきっかけ。詩音ありきの作品。御曹司と使用人の関係というのが、どうも少女マンガチックに書くことができず、妙に現実的になってしまった。現在2部まで完結しているけれど、3部もそのうち書く予定。詩音のホンワカさと強さが描ければいいな。ところで、普段ストーリーのプロットを全く考えずに進めて行くのですが、今回は珍しくちゃんと話を考えました(笑)。結構エロですが、何となく絆を中心に書いていきたいと思っていたりします。

ラバーズ (2011/11/28完結)
[オタク男子・奔放美少女・同棲】

これまでいかにぼんやりと日々を流してきたかという事に今更気づく。
確かにボクがそこにいたという事実……
誰かと関わることでそれは色濃く残る。
一人きりじゃあ、何もないんだ。


読み返してみると、1話のエンディングとか、なんだこりゃって感じがする。当時ペルソナ3のゲームに自分がすごくハマっていて、それをどっかに入れたかった。わざわざその時のブームネタをあえて入れると、後で見た時に自分が感慨深いので。にしても、内容的にはかなりマジメな気持ちで書きました。エロだけど。後半の杏菜の境遇も、話が変わっちゃいそうなので具体的に書くのはやめました。エンディングの後についても、優哉の家族とのエピを考えていたりもしたけれど、脳内にとどめておくことにしました。

秘密のメガネ君 (2009/6/28完結)
[気弱男子・タカビー女子・オレ様男子・ちょっとS・高校生]

土下座の告白……なんて初めてだった。
そもそも、男のプライドって無いの?


500万打記念リクエストの中で、がーこさんからの「眼鏡を外すとオレ様に変身する話が読みたい」というリクを受けての連載。がーこさん、元気ですか~?
眼鏡とオレ様、なんて素敵なコラボレーションなんでしょう!でもだんだんヘタレサイドの藤木が好きになってきて困った。ちょこっと書くつもりが、実はこの話がこのサイトの中で最高にアクセス数が多かったかも。最終回はなんとその日のアクセス数が1万を超えて、ウソやろと思っていたら、サーバー会社から警告がきた。マジだったのね~。引っ越しとドメイン取得にもつながった、今思うと感慨深い作品。
奇跡の青 (2007/9/3完結)
[眼鏡男子・幼馴染・気の強い女子高校生]

私と敦志は、そんなに仲がいいわけじゃない。
家が近所で、小さい頃はよく遊んでたってだけ。
だけ……かな…。
小学校に上がってすぐ、私、敦志とキスしたんだよね。
どんなシチュエーションだったかとか、もう全く覚えてない。
それでも確かに、私のファーストキスは敦志だった。
(敦志は、覚えてるかなぁ……)
忘れられてても覚えられてても、大差ないような気はする。
それでも、やっぱり忘れられてたらショック。


↑どこをキャプチャーしようか迷っていたら、結局全部読んでしまった。おまけに感動した(笑)。12話が特に好きです。萌える~。そういえば、この連載をしている時には頻繁に「萌える」というメッセージをいただいていました。どうしても幼馴染モノが書いてみたくて書いたお話。実はこの話は猛烈にいきあたりばったりで、1話進めるのも結構苦労していました。でも今読んでみると結構面白くできてる(笑)爽やかだし。果凛と敦志はいいですね。あっちゃんカッコイ~~

「敦志、子どもの頃…あたしとキスしたの、覚えてる?」
「覚えてるよ」
小学校に入ったばかりの頃だった。
キスさせてくれって言ったのは、オレだった。
あの頃、すごく果凛が好きだった。
思い出すと、懐かしさと恥ずかしさが甦ってくる。
腕を回していた果凛の手が、オレのうなじに触る。
「あれ、もちろんファーストキスだったんだけど」
「うん」
オレだってそうだ、と思いつつ頷いた。
「それから十年以上経って、……初めて結ばれた人が敦志だなんて」
「………」
「奇跡、だと思わない?」

ぼくらのキスは眼鏡があたる (2006/8/23 一応完結)
[眼鏡優等生女子・ヘタレ美少年・高校生]

それにしても、話し掛ければ話し掛けるほどボクの印象が悪くなっていくような気がした。
(どうしたらいいんだよ…)
とりあえずのボクの願いは、「付き合いたい」とかいう次元じゃなかった。
10分でいいから、会話がしてみたかった。

14話までしか書いていないのに、自分の中では結構な存在感のある話になってます。番外編とか不定期単発という扱いになっていますが、あくまで完結作品という位置づけになっています。海都くん好きです。小さくて顔がキレイでケンカ早いなんて萌え~です。森川さんの眼鏡天然少女っぷりも、当時書いていてすごく面白かった。たまに懐かしくなって、またやっぱり単発で書いちゃうかも。しかしこれもタイトルありきで始まった作品でした。
ラブで抱きしめよう。(2005//8/31完結)
[年下男子・年上美少女・ラブラブ・高校生~社会人]

今日の夜は太郎くんの弟になりたい。
明日の昼は太郎くんの隣の席の女の子。
夕方は須賀くんになって予備校に一緒に行きたい。
それぐらい、会いたくて仕方がない。


このサイトの冠になっているお話。もともと私自身が小説を書き始めたきっかけは、「文章上達のために小説を書くと良い、エロを書くと良い」というのをどこかから聞いて、何となく書いてみたんですけれど。この作品は自分で書いた2つ目か3つ目の話です。もともとはマンガで書いていた話(ただのエロ)。書き始めた動機はしょうもないですが、内容はかなり真剣に書いていました。涼子ちゃんの性格はかなり自分に近いものがあって、猛烈に感情移入しています。恋愛において、一途さと、それを振り切って相手を優先してあげられるドライさの両面を持つ主人公が大好きです。
夢色 (2005/6/27完結)
[年上教師・女子高校生・切ない]
ビター(夢色vol2) (2006/3/8完結)
[遠距離恋愛・大学生・切ない]

彼に抱きしめられる夢を見た。
それはとっても幸せな感覚で、
目が覚めたとき、涙が出ちゃうくらいだった。
彼の出てくる夢の色は、いつも透明なブルー。
あたしの抱く彼のイメージが、そのまま色づいたようなキレイな青。


化学教師の田崎先生のインパクトが強かった。今までに沢山のメッセージをいただいている、とても思い出深い作品。個人的には、このお話全篇を通して、テル編が好きです。自分自身が恋愛に抱いている想いが、すごくテルに投影されています。
麗佳はとても不安定な女の子で、高校生の頃はものすごく子供、先生を好きになって少しずつ落ち着いてきます。大学生になって初めて視野が広がった感じかな。自分の中では「成長」というのも、ひとつテーマになっています。上のキャプチャのシーン、これが「夢色」です。
好きという気持ちだけすべてうまくいけばいいのに 
(2009/1/15完結)
[年上彼氏・年下彼氏・社会人・じれじれ愛]

このサイトには珍しく、適齢期にさしかかる世代の主人公。社会人同士のカップルって、「忙しいから会えない」という事が前提になっている場合がある。でも実際そうであっても、気の持ちようで近くに住んでいれば(ある程度の遠距離でも)結構何とかなるという事実に、目を背けていたり、考えないようにしていたりするだけだったりして。年下の彼氏がそんな主人公の思い込みに割って入ってきます。私自身が年下が好みというのも出ているお話。

友達のままでいたいよ (2007/5/20完結)
[同級生・異性の親友]

ガーっと書いてガーっと終わった話。友達の状態から1歩進む時って、色々だと思うけれど、こういうのもアリかな~みたいな。しかし酒で記憶をなくすなんて経験が私自身はないので、一体どんな感じなんでしょうねぇ~。

一時期、UPしてだいぶ経っているのにアクセス数がすごく増えていた時期がありまして、ちょっと引いてしまい(なんでや)、途中でURLを変えています。
短~中編
テノヒラ (2005/8/22) 
[高校生・テノヒラ・恋愛未満]
手が感じる、って人、ここまでは いかないにしても、結構いそうな気がしませんか? この話が好き、というメッセージを結構いただくありがたい作品。
告白(テノヒラ3) (2006/7/18) 
[高校生・テノヒラ・片想い]
テノヒラの3作品目。2作品目は泳ぐ女に書いてある。
予感(テノヒラ4) (2006/8/8) 
[高校生・テノヒラ・片想い]
4作品目。頭の中ではエンディングはもう決まっていて、何かの機会に書きたいと思う。っていうか、書こうかな。
オレンジゼリー (2006/10/28) 
[大学生・処女・命]

前も書いたけれど、病院の食事がまずくてオレンジゼリーが出てきただけでちょっとテンションが上がったことがあって。自分の体が実際にめちゃくちゃ弱っていた時に買いた話です。
桜 (2007/3/9) 
[年上男性・10代女性・玩具]

無くすものなんてなかった筈なのに、何を怖れていたのか。
中庭から、かつては叔父様が生活されていた部屋を見上げる。
あの部屋は、まだ彼が生きていた頃のままだった。
髪を束ねたうなじに、春の風が過ぎた。
桜の花びらが、雪が舞うように降ってくる。
受けとめようと、私は手を伸ばした。


なぜか「書き直しましたよね?」というメールを時折いただきます。実際は書き直していないのですが。不思議です。淡々と流れるような春。はーなーびーらーまいちーる♪
蝉~80%実話~ (2007/8/25)
[社会人・命]

先輩が今もいてくれたなら、いつかどこかでまた会っていたのかもしれない。 だけどいつか会えると思って、会っていなかったのかもしれない。
ただ先輩がで元気で生活してくれている事が、存在してくれているという事が、オレを安心させてくれていた。
今は喪失感ばかりだ。


心情的に実話の部分が多い話です。読み返すと、当時の気持ちを思い出します。
ショート
「まひろ」(2008.7.22)
これから連載するかもしれない真紘の話。
「親友のさゆみちゃん」(2007.7.20)
この話、好きです。女の子って、友達に対してちょっと恋愛感情に近いものを感じるときがあると思う。そんなお話。
「インターネット」(2007.7.13)
こんな事があったら嫌だなあという妄想。
 
 
柚子熊:その他のサイト(2015/4月 改めて記入しました)

「言いなり学園」(2015/4から連載)
久しぶりにこちらのサイトでの更新になりました。3年近く放置していた…。
お話自体は、ドS優等生が幼馴染の美少女に、幼少時代からあんな事やこんな事を…。みたいな感じです。
優等生ドS男子を、本当にドSにして…と、思っていたのに、ちょっと書き始めたらもう少女漫画みたいな方向に行ってしまった。「ラブ抱き」で公開しようか「泳ぐ女」の方で公開しようかすごく迷ったのですが、ハード描写にしたかったのでこちらに。描写はハードですが、キスもセックスもまだ書けていないという…(現在6話)。終わりまで話が決まっているので、結構サクサク書けそうです。

 
「泳ぐ女」(2005/12完結)
実は自分自身、これが初めて書いた小説。
猛烈に前に書いたので、もう日付を入れるのも恥ずかしいです。風俗嬢のなるみちゃんは、悲惨な環境に置かれながらも、なぜか純粋で前向きなところが好きです。細川さんの大人キャラも好きです。
とても思い入れのある話でした。
「その指と唇で」(2007/5完結)
割と最近書いたような気がするのに、もうこんなに時間が経っているとは…。時の経つ速さというのは恐ろしいものです。
単純にSMの話をしっとりと書きたかったという。でもその単純さが良かったのかも~。と、2015年、未だにアクセス数の多い話です。
「心に薔薇の赤、両手に棘を」 (2006/2完結)
実は2009年にかなり書き直しています。そして私自身のサイト開設から10年になるんですけれど、ラブ抱きの方を入れてトータルで見て、実はアクセス数が一番多かったのがこの作品みたいです、実は。あまりにアクセス数が高いところで安定していたので、ちょっと自分で引いてしまい、最近URLを変えてしまいました(なんでや)。(↑エロいワード検索でガンガンヒットするようになってしまい、改めて10年の時の重さを感じます(笑)。)
内容は、3Pです。
前にも書いていましたが、タイトルは私的『両手に花』という解釈です。
最初はただ3人でするエロを書きたかっただけなのに、これもいつの間にかラブを求める話に。トオルとアキラはアキラの方が好きですが、私自身の性格はトオルにすごく似ています。

余談ですが、3人が絡む話をまた是非書いてみたいと思います。

「LET THERE BE LOVE」(2010/2~2012/10完結)
「心に薔薇の~」のトオルのその後の話。
でもトオルが主人公では無い。主人公はトラウマを抱えた複雑な女の子。
結構重い話で、書くたびに気が重くなっていたのを思い出します。テーマが『罪』と『罰』みたいになってます。
何と言うか、『良い事』について無関心ではいられなくなった辛さと言うか。
2人の将来については、読んだ人の想像で広がってくれればよいなーと思います。
(あと、時々ブログでも触れていますが、タイトルに関しては、私はオアシスのファンで、そしてこの話を書いていた時に頻繁にオアシスをBGMにしていたという事で察して頂ければと思います)

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