意地悪な彼はホンモノじゃない

24 雨の朝(2)

   

「あぁっ、…あ、あっ、はぁっ、あっ…」

外の雨の音が余計に静けさを強調する冬唯の部屋に、つばさの喘ぐ声だけが響いている。
恥ずかしいとか声を我慢するとか、そんな事が考えられないほど、冬唯からの愛撫でつばさの体は、経験した事のない快感に支配されていた。
(ダメ……、何か、変……、変になっちゃう)
つばさはこの感覚から逃れようと、体をよじる。

つばさの動く腰をしっかりと押さえて、冬唯はそこに口をつけていた。
舌に触るピンクの粒をこのまま食べられるんじゃないかと思うほど、長い時間繰り返し愛撫し続けた。
途中から、指も入れた。
つばさの反応を見たが、痛がっている様子は無い。
(ちゃんと、感じてさせてる……?)
きっとそうだろうと、冬唯は思う。
つばさからは沢山の愛液が溢れて来て、指を伝って冬唯の手のひらまで汚していた。
温度の高い内側が膨らんできて、冬唯の指を圧迫してくる。
中のヌルヌルした感じと温度、そして指を締めつけてくる内壁の感触。
(ああ……もう……限界)
冬唯は体を起こした。


「はぁ……、はぁ……」
(あー、可愛い、つばさ…)
息の上がっているつばさを見ながら、冬唯は素早く準備をする。
ゴムを付ける時、濡れた手で滑ってしまう。
深呼吸してやっと装着すると、つばさの足を割った。

今、愛撫していたので、場所は分かる。
前回は夢中で全く覚えていなかったのだが、改めてきちんと見たつばさのそこはとても小さかった。
あれだけ痛がるのも仕方がなかったんだろうと、冬唯は思う。
自分のものをそこに付けると、慎重に入口を探した。

(こんな、キツかったっけ……?)

場所は合っているはずなのに、なかなか入らない。
濡れているそこに何度か滑らせ、少しでも入り易くする。
手を添えてかなり力を入れると、ようやく先が沈んだ。
初めての時、いかに無理矢理してしまったのかが、改めて分かる。

「ああっ……!」
冬唯が挿入すると、つばさの全身に力が入った。
「うぅ、はぁっ……」
つばさの膝を持って、キツいその中にゆっくりと冬唯は自分のものを入れて行く。

「痛くない……?」
体をずらして、冬唯はつばさに聞いた。
つばさは眉をしかめて目を閉じたまま、大きく二度頷いた。
「……もっと入れて大丈夫?」
「ん………」
再びつばさは頷いた。


(ああ……冬唯くんが……)

先程の充分過ぎる愛撫で、つばさの体はどうにかなりそうだった。
もどかしくてじれったくて、それでももっと欲しい、そんな体感を満たしてくれるものが、今、つばさの中へ入って来ている。
(嘘……き……、気持いい………)
もう初めてじゃないんだと、つばさは実感した。
あの時は、あんなに痛かったのに、今は全く違う行為になっている。
自分の中が押し広げられる感触。
(ああ……、冬唯くんのが…私の中に……)
彼が入って来ているのが分かる。
つばさは無意識だったが、冬唯のものを受け入れようと、体が自然に角度を変えていた。

「あぁ……んっ」
「はぁっ……うっ…」
冬唯も声が出てしまう。
肌と肌が触れあう。
冬唯のものは全部つばさに入った。

(うわ………すげー、つばさの中、気持いい……)
初めてのあの時より、つばさの中は何倍も気持ちが良かった。

彼女の膝を持っていた手を離し、冬唯はつばさを抱きしめる。
「つばさ………」
「んん……」
(ああ、冬唯くんが、中に………)
お腹の中の違和感で、彼が確かに入っていると実感できた。
「大好きだよ……」
そうささやく冬唯の唇が重なる。
(あぁ……)
つばさも冬唯の背中へ腕を回した。
「んん………はぁっ……」
唇が離れると、つばさは薄目を開けて冬唯を見た。

(ああ、冬唯くんだ……)

自分を見つめる冬唯の色っぽい目で、つばさの興奮はさらに高まってしまう。
「好き……冬唯くん……」
つばさもそう言った。
「オレも好きだよ……」
見つめ合う視線が熱い。
目を閉じて、またキスをする。
キスしながら、つばさは冬唯に強く抱きしめられた。

(ああもう……すごい幸せ……)

体の中に直接冬唯を感じ、外からはギュっと抱かれているこの状態に、強烈な幸福をつばさは感じた。
(冬唯くん、大好き……)
温かい体温に包まれて、ひとつになっている実感が、体の全てに在った。
そして直接触れ合う体内から、性感がジワジワと全身へ伝わる。


(なんかもう、気持ち良すぎてヤバい……)
冬唯は腕の中にいるつばさが、可愛くてたまらなかった。
そんな彼女の中に、自分のものが入っているのかと思うだけで、余計に興奮してしまう。
(それにしても、キツい……)
つばさの中が冬唯のものをギュっとするので、冬唯は気をそらさないとすぐにでも射精してしまいそうだった。
「つばさ、もうちょっと力抜ける……?」
「えっ……」
つばさが閉じていた目を開けて、冬唯を見る。
顔を見てしまうと、冬唯はまたドキドキしてしまう。
気持ちがそうなると、体が反応してつばさの中の冬唯のものはもっと固くなってしまう。
つばさの体内もそれに呼応するように、反応した。

(うわ……)
「う……、ちょ、ちょっと……もっと締まってきたんだけど」
冬唯が顔をしかめた。
「だって、どうしたらいいか、…わ、わかんないよ……」

腕の中で困るつばさがまた可愛くて、もう冬唯は我慢できない。
「はぁっ……」
大きくため息をつくと、言った。
「ごめん、…もうイっていい?」
まだ全然動いていないのに、冬唯の額から汗が流れ落ちる。
「うん……」
つばさも切なそうに冬唯を見ると、再び目を閉じた。




エアコンの音が室内に響く。
外の雨の音は強いままで、部屋はカーテンを閉めていないのに薄暗い。
冬唯とつばさはベッドの中、裸で抱き合っていた。

(なんでエッチなんてするんだろうと思ってたけど)
つばさは冬唯の裸の胸に手をあてていた。
(こんなに幸せなんだ……)
腕を冬唯の背中に回して、頬を冬唯の胸へくっつけた。
(肌って、すごく気持ちいい……)
こうしていると、幸福感で満たされる。
(裸の冬唯くんも、素って感じでいいなぁ〜…)
彼の事が大好きなんだと、本当に思った。

「つばさ〜、可愛い〜〜」
抱きついてきたつばさが可愛くて、冬唯はつばさを抱きしめ返す。

「オレ、良かった、今日雨降って」
冬唯はしみじみ言った。
「つばさは行くの楽しみにしてたのにな」
「うん……でも、もういいや」
今が幸せすぎるので、つばさは笑ってそう答えた。
「良かった、こうやって、ちゃんと抱けて」
「…うん」
「すごい、こうしたかった」
改めてつばさを抱けて、冬唯は安心していた。
あの時、欲望だけで抱いて、つばさに辛い思いをさせた事がずっと心に引っ掛かっていた。

「裸だと恥ずかしいけど、でも冬唯くんの肌、気持いい」
「ホント?オレもつばさの肌、すごく気持ちいいよ」
全身が触り合うように、冬唯はつばさをギュっとする。
「あっ」
お腹に当たる固いものに、つばさは反応してしまう。
「おっきくなっちゃった。って言うか、オレつばさといるといつもこんな感じ」
「そうなの?」
「うん」
「そうなんだ……」
男の子って大変、とつばさは思う。

「触ってみる?」
「えっ?」
「………」
冬唯が左手で、つばさの右手を取る。
(ええ〜〜)
戸惑いながらも、つばさは冬唯のそこに触れた。

「え〜!大きいよ!!」
「いやいや、オレそんな大きくないけど……」
そう言いながらも冬唯はまんざらでもない。
「え〜、おっきいよ………」
つばさの言い方がいやらしくて、冬唯はさらに反応してしまう。
「か、固いし!」
「だってつばさ何かエロいし…、それに今触ってるし……」
「…………」
触れてしまうと興味津々で、つばさは冬唯のものを握った。
恐る恐る、手を動かして形を探る。
つばさが想像していた以上に、男の子のものが立派で驚いてしまう。
(こんなのが、入っちゃうんだ……やっぱり怖い〜……)
冬唯の根元から先まで、大きさと形を確認するように手で触っていく。

「んんっ……」

冬唯が顔をゆがめて声を出す。
「あ、ごめんっ、痛かった?」
強く握り過ぎたのかと思い、つばさは慌てて力を緩める。
「ううん、ちょっと気持ち良かっただけ」
そう言って冬唯は吐息を吐いた。
「気持ちいいの?」
「うん、つばさに触られると気持ちいいよ」
「そうなんだ……」
つばさが冬唯に触られると気持ちがいいように、冬唯も自分が触れると気持ちが良くなるのかと思うと、つばさは嬉しくなった。
(さっき、気持ち良かったな…)
つばさは、冬唯にも気持ち良くなって欲しいと思う。
冬唯のそこを改めて握ると、また形を確認するように擦った。

「はぁ……、あ……」

(冬唯くんの声、可愛いっ……)
気持ち良さそうな切ない表情にも、つばさはキュンとしてしまう。
男の子が女の子を愛撫する気持ちが分かった気がした。
「気持ち、いい……?」
「うん、すごく気持ちいい……」
冬唯の反応がつばさは嬉しい。
(もっと握ってもいいのかな……)
「…痛くない?」
つばさは冬唯を握る力を強めた。
「あっ……、はぁっ、何かすごい気持ちいいよ……」
「どこ触ると、…いい?」
つばさは素直に聞いた。
彼を握って、興奮していく冬唯を見ていると、つばさもすごくドキドキしてくる。
「その辺、ちょっと上の方がいいかな」
「ここ?」
亀頭のすぐ下、そのくびれた境目の辺りをつばさは握って、擦った。

「あぁっ…、ヤバい、つばさすごい上手だよ……もう……」
だんだんと息が荒くなっていく冬唯は、つばさへと手をのばした。
「あっ!」
「つばさのも、触る……。触りっこしよ」
(あ……、あぁっ……)

冬唯に触れていたつばさも興奮していて、すごく濡らしてしまっていた。
それを冬唯に知られてしまうのが、恥ずかしくてたまらない。
「つばさも興奮してたね」
「だって……」
つばさは、やっぱり恥ずかしかった。
冬唯はつばさから溢れている愛液で指を滑らせると、つばさの突起を触った。

「冬唯くん……。そこ、だめ……」
つばさの腰が引ける。
先程彼の舌で沢山愛された感覚が、すぐに戻って来てしまう。
「ここ、気持いい……?」
ゆっくりと優しく、つばさの突起を冬唯は何度も撫でる。
「う………ん、……き、気持いいっ…」
つばさは頷いた。

(可愛いなあ、もう……)
冬唯は今すぐ自分のものを差し込みたい衝動にかられたが、とりあえず耐える。
「ねえ、オレのもちゃんと触って」
「あ……、うん」
つばさは冬唯のものを擦ろうとした。
「はぁ、あんっ……」
冬唯がつばさのクリトリスを弄っているので、つばさは声が出てしまう。
冬唯を握る手が、また止まる。

「ダメだよ、手、動かして。自分ばっか良くされてないで、オレも気持ち良くしてよ」
冬唯は従順なつばさを見て、わざとそういう言い方をした。
「うん……ごめん……」
彼の期待に応えるように、素直につばさは頷く。
つばさも冬唯に気持ち良くなって欲しかった。
それでも、冬唯の指先の刺激が気持ち良すぎて、どうしても手に意識が集中できない。
「あぁ……うぅっ……」
「声、我慢して……つばさ」
「……うん」
冬唯の意地悪な要求にも、つばさは言われるがまま、声を我慢しようと唇をかみしめた。
その場所から来る快感に気持ちを持って行かれないように、冬唯のものを握る手も動かす。


(ヤバイ、つばさ、もうマジで可愛過ぎ……)
懸命に快感に耐えようとするつばさの姿が、けなげで色っぽくて、冬唯はたまらなくなってくる。
つばさの事が本当に愛しくて仕方がない。

(つばさ、可愛い……すごい、大好き……)

我慢ができなくて、彼女の唇へ自分の唇を重ねた。
お互いに感じる場所を触り合いながら、しばらくの間、深いキスをし続けた。
 

 
 

ラブで抱きしめよう
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