ベイビィ☆アイラブユー |
ラブリーベイベー編 ☆☆ 4 ☆☆ |
クソ親父がアホみたいに早く帰ってきたせいで、昨日のオレと詩音の時間は途切れた。 だけどその分、時間ができて、オレは今日の計画をじっくり検討することができた。 「おはよう、セイちゃん……、待った?」 (うお) 待ち合わせの駅に来た詩音は、白いパフスリーブのブラウスの下に、薄い黄色の短いスカート姿だった。 (こいつ、外でもこんな短いスカート履いてんのか……) 頭から足まで、思わず舐めるように見そうになって、オレはあわてて彼女から目をそらす。 「じゃあ、行こうぜ」 オレは詩音の少し前を歩きながら、改札を抜け階段を上がる。 こうして並んで歩いたことなんてこれまでほとんどなくて、オレは改めて詩音の小ささを知った。 夏休みに入ったとはいえ平日の午前中の電車内は結構空いていて、オレたちは二人並んで座った。 「そう言えばさ、この前中村と一緒に帰ったんだって?」 「えっ、…う、うん」 詩音はちょっと驚いて、オレを見た。 「中村と、知り合いだった?」 「ううん、あの日が初対面…。あっ、セイちゃんの家で会ってたから初対面じゃないか…」 「……なんで一緒に帰ったんだよ」 オレはできるだけ平静を装って、何気なく言ったつもりだった。 「うーん、朝に私、お茶買おうと思ったらお金が足りなくて、偶然居合わせた陸人くんに借りて…」 (陸人ぉ?) 思わず眉がピクっと動いてしまった。 (『陸人くん』ってなんだよ…) 詩音はオレの反応に気付かずに、話し続けた。 「帰りに返すことになって、…なんだか一緒に帰るってことになっちゃって…、なんか断れる雰囲気じゃなかったし…」 陸人に対して、『断りにくい雰囲気』っていうのは頷けた。 普段からあいつは嫌味なく人にモノを頼むのが異常にうまい。 尚のこと、詩音があいつのペースにハマってく姿が想像できた。 「あいつ、お前のこと狙ってるから」 「えっ?」 詩音はきょとんとした。 本当に全然気付いてないとしたら、こいつはやっぱり果てしなく天然過ぎる。 「もう………、付いていくなよ」 「う、……うん」 詩音は真っ赤になって、膝へまっすぐ手を伸ばして下を向いた。 (可愛いよなあ……) 実は今日だって、既に何度も思ってた。 子どもの頃から知ってるけど、詩音の反応はいちいち面白いし新鮮だった。 本当は詩音のことなんて、オレは何も分かっていないのかも知れない。 「………」 黙ってると、電車のガタガタと揺れる音が耳につく。 (詩音……) 伸びた詩音の左手に、オレはそっと自分の右手を重ねた。 「………」 チラっとだけ、詩音の視線が動いた。 彼女の手を、上からキュっと握る。 (やっべー、なんかすげー新鮮……) ガラじゃないけど、ドキドキしてくる。 まだ早い時間だったし、とりあえず買い物して飯でも食べてその後…とか考えて来たけど、やっぱりやめた。 「えーっ、ちょっと、セイちゃん…、こ、こ、ここってもしかして…、そのぉ…」 「そう、もしかして、ラブホテル」 「えっ、えっ、え、えっとぉ…………」 詩音はキョロキョロしながら、部屋を小回りにウロウロした。 「ラ、ラブ、ホテルって…、こんなとこなの?」 「普通はこんなんじゃないよ」 今日来たホテルは、ラブホの中でも最上級であろう部屋で、もちろん値段もそれなりだ。 高いだけのことがあって、部屋全体がバリ島のようなイメージで、都会の中なのにここはまるでリゾートのようだ。 濃い茶色のウッド調の内装に、大きなクッションやベッドは生成り色で上品だった。 ところどころに高級感のある大きなフェイクグリーンと、暖色の間接照明が配置されていて、高級なリゾートムードを高めていた。 「な、なんか、すごいキレイなところだね……」 部屋はすごく広いのに、詩音は立ち止まって固まってた。 オレは何気なく背後に回って、後ろから詩音をギュっと抱きしめる。 「セ、セイちゃんっ…」 「昨日も、その前からも…」 「………」 「すっげー、抱きたかった」 「セイちゃん……」 オレは詩音の肩に手を回し、彼女をこっちへ向かせた。 「…………」 唇が合わさると、興奮が一気に高まってくる。 詩音の唇の感じや、オレの舌に触れる彼女の舌の柔らかさが、生々しい感覚とともにこれから起こるであろう行為を嫌でも連想させた。 オレは詩音を連れて行く。 低い位置にセッティングされたベッドに、詩音を座らせた。 「セイちゃん……」 「んん……?」 オレが彼女の肩を抱いているから、詩音の顔がオレの頬にあった。 詩音はオレを見つめて、言った。 「セイちゃん、大好き……」 その目とその一言に、オレは思わずグっときた。 今までだって、身体から湧き上がる熱情を耐えに耐えてきてたんだ。 もうこれ以上抑えられない。 「詩音」 オレは詩音を押し倒すと、夢中でキスした。 体内から溢れそうになる欲望を掻くように、オレは詩音の服に手をかけた。 オレに激しくキスされながら、詩音はすでに半裸になっていた。 「セっ、……セイちゃんっ」 詩音が意外な力で、オレの肩を掴んだ。 また拒否されるのかと思って、身構えてしまう。 「セイちゃんは、詩音のことっ、………好き?」 「???」 詩音の言葉の意図するところがすぐに分からなくて、一瞬オレは首をかしげた。 「だって……、ちゃんと言ってくれてないもん……」 そう言う詩音は、ちょっと涙目になってた。 「かーわいー」 思わずオレは笑ってしまった。 「だってぇ……」 オレの体の下で、もうほとんど脱がされかかっているっていう状態だっていうのに、詩音は唇を尖らせて拗ねた。 「好きに決まってんだろーが」 わざわざそんなことをオレに言わせる詩音が、また可愛いと思う。 オレは詩音の両手を取った。 詩音の胸が、大きく上下する。 ブラウスのまだ外されてないボタンを、オレはゆっくりと外した。 「やあんっ…」 詩音はオレにされるがまま、一枚一枚服を剥がされていく。 「恥ずかしいよぅ………」 全部脱がされた詩音は、目を閉じて顔をそむけた。 (可愛い………) 初めて見る詩音の裸。 いや、厳密に言えば初めてじゃない。 子どもの頃は、詩音と毎日のように一緒に風呂に入っていた時期があった。 当たり前だが、今オレの目の前にあるその姿は、あの時のものじゃない。 (女、だ……) あらためてオレは詩音を見た。 童顔に不似合いな大きさの胸が、呼吸とともに波打っていた。 そこから下へと続くなだらかな曲線の先、薄い恥毛がある。 これまでにその部分を、オレは何度となく触れていた。 (ゴク……) ノドが鳴ってしまう。 詩音……すごい、きれいだ。 「いやん、セイちゃん……、見ないで……」 「いーじゃん…もう、オレのなんだから……」 いい加減ガマンできなくなってきて、オレもTシャツを脱いだ。 そして詩音の上に乗り、乳房にキスした。 「あんっ…、は、…あぁっ」 その部分に、オレは久しぶりに触れていた。 オレが触れるとき、いつだって詩音は濡れていたけれど、今日の詩音はハンパなかった。 (すっげー、グッショリ…) 多分、詩音は濡れ易いんだと思う。 だけど今日の詩音はすごい。 詩音の足を少しだけ開かせて、オレは固く膨らんだ小さな粒を優しく撫でた。 「ふあっ、……あぁんっ…、あんっ…」 オレは詩音の感じてる顔が好きだ。 普段は幼いその顔が、快感に歪むさまがすごく色っぽい。 「んん……、んんっ…」 詩音にキスしながら、オレは引き続き突起を撫で続けた。 もうオレの右手は、詩音から出たものでビショビショになってた。 「んっ、……んっ…」 ときおりビクンと詩音の体が震える。 いつのまにか彼女の腰は動いていた。 「気持ちいい…?」 唇を離すと、オレは小さな声で聞いた。 「うん……、はぁんっ…」 詩音は頷き、大きく肩を揺らす。 そしてうっすらと目を開けると、オレを見つめてきた。 その顔は、ヤバいぐらいエロかった。 「あぁんっ……、セイちゃぁんっ、……、もう、イかせてっ……」 (おぉ……) 無意識に唇を舐めながら、オレを薄く見る詩音。 (処女だってのに、…もう、ヤバ過ぎだって) オレだって本当にガマンできなくなる。 オレは体を起こすと、もう一方の手の指を詩音の中に挿れた。 そこは既にグショグショだったから、簡単に指を一本飲み込んでいく。 「ああんっ!!」 突然刺し込まれた異物に、詩音の体が固くなる。 オレはさっきからクリトリスに緩く触れていた指に、力を入れて動かした。 「あぁんっ!セイちゃんっ!…あ、…あっ、……あぁん、イっちゃうっ!」 大きく背中をそらして、詩音はガクガクと腰を揺らした。 今までオレが見た詩音のイキ方の中でも、一番激しかった。 詩音の中にあるオレの指が、ギュウっと締め付けられる。 「はあっ、はあっ……、あぁぁんっ…」 肩で息をして、快感の余韻真っ只中のままの詩音。 ぐったりとしている詩音の足を開いて、オレは自らのものをそこへ一気に刺した。 キツかったが驚くほど滑らかに、その場所はオレを受け入れた。 |
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